保護回路や保護機能が内蔵されており、バッテリーパックを常時保護・制御しています
過電流保護、過電圧保護、過充電保護、過放電保護、温度保護、ショート保護、出力監視、セルバランス保護などの保護回路や保護機能が内蔵されており、BMS(バランス・マネージメント・システム)によって、バッテリーパックを常時保護・制御しています。
保護回路の他、構造上の特性として電池保護に寄与しているいくつかの特長も持っています。負荷装置から電源に対しての定格を越える要求や、不適切な取り扱いにより、万一障害が発生してバッテリーパックの保護機能が起動する場合には、表示LEDとブザーによって電源の状態をユーザーへと通知します。ブザーは操作によりOFFにすることも可能です。
定格以上の過大な電流が流れることの無いように保護・制御を行っています。負荷装置からの過大な要求があり、万が一大きな電流が流れるような場合には過電流保護が作動し、電池セルや回路を保護します。
何らかの障害で充電電圧が高くなりすぎる場合には、異常充電でバッテリーパックの制御回路や電池セルにダメージを与える原因となりますので、このような場合には表示LEDとブザーによりユーザーへ警告を行い、充電を即時OFFへと制御します。
満充電状態になった電池セルへ、さらに継続して充電することが無いように制御を行っています。充電用ACアダプタを常時接続した状態で負荷装置へ電源供給を行う場合でも、ユーザーでは特に意識すること無く使用を継続できます。
定められた容量または仕様上の下限電圧を越えて放電が行われることが無いように保護を行っています。過放電は電池セルに深刻な障害を与えるためです。過放電保護が起動する場合には、表示LEDとブザーで警告し、ユーザーへ充電を促すと共に、さらにそのまま放置した場合はスリープモードへ移行、休止します。
バッテリーパックを充放電させる場合や、温度の高い環境で使用する場合、内部の温度が高くなり過ぎますと、電池セルの劣化や障害の原因となりますので、このようなことが起きないように温度保護を行います。
バッテリーパックに組み込まれている電池セルまたは組電池は、個々で劣化速度が違いバラツキが出ることがあります。このバラツキにより動作が不安定となり、電源としての能力が発揮出来なくなることの無いよう、保護・制御しています。
バッテリーパックは制御ICにより出力電圧が制御されており、常時安定した電圧で出力を行います。一般的な電池セルにおける終止電圧のように、出力側で電圧変動することはありません。(電池セルの出力変動はユーザー側へは影響しません。)
必要に応じて負荷装置の状態や有無を判断し、適切に充放電や表示が行われるように保護・制御を行っています。
出力がOFFの状態でも、制御回路はバッテリーパックを常時監視保護しています。
フロントパネルには状態表示LEDが配置され、充電状態、電池残量、異常時の状態などを通知する機能を持っています。何らかの障害が発生した場合には、LEDが点滅すると同時にブザーにて、どのような異常が発生しているのかをユーザーへ通知します。
リチウムイオン二次電池セルは、万一異常があって内部圧力が高くなった場合に、ガスを外部に放出して内圧を下げ、破裂を防ぐための弁か取り付けられています。この電池セルは、IEC62133安全性試験に合格したものを使用しています。
本体は放熱性が良く外部からの圧力にも強い、アルミ成型ケースを採用しています。この頑丈なケースにより、内部の電池セルや制御機構を保護すると共に、充放電時に内部で発生をする熱を効率よく外部へ逃がす機能も併せ持っています。
製品には高効率の専用ACアダプターが付属しており、保護機構により、万が一異常な電流を感知した場合には電流を遮断します。電源を外部式にすることで、バッテリーパック内部の電池セルや制御機構に対する電源発熱の悪影響を排除しています。弊社のACアダプターは全てPSEに合格した製品です。